俗名(読み)ぞくみょう

精選版 日本国語大辞典「俗名」の解説

ぞく‐みょう ‥ミャウ【俗名】

〘名〙
① 俗世間でいいならわされた名称。通称。俗称。ぞくな。
※古活字本毛詩抄(17C前)三「虹をば美人と世俗に云たぞ。にじの俗名ぞ」 〔顔氏家訓‐書証〕
② 法名に対して、在俗の時の名。剃髪する以前の名。俗称。
※平家(13C前)二「僧を罪するならひとて、度縁をめしかへし、還俗せさせ奉り、大納言大輔藤井松枝と俗名をぞつけられける」
③ 戒名に対して、生前の名。俗称。
※浄瑠璃・伽羅先代萩(1785)四「仏壇より取出す位牌、俗名高尾と印せしは」
④ 遊女の源氏名(げんじな)や客の通り名などに対して本名。
※雑俳・柳多留‐二四(1791)「傾城のうでに俗名きりつける」

ぞく‐めい【俗名】

〘名〙
① 卑しい名声。俗悪な評判。
② 俗世間でいいならわされた名称。俗称。ぞくみょう。

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デジタル大辞泉「俗名」の解説

ぞく‐みょう〔‐ミヤウ〕【俗名】

仏門に入る前の名。在俗のときの名。
死者におくる戒名に対して、生存中の名。

ぞく‐めい【俗名】

俗世間での名声。「俗名を求める」
ぞくみょう(俗名)
世間で一般的に通用している名前。

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世界大百科事典内の俗名の言及

【和名】より

…ふつう古くからいろいろの書物などに用いられてきたよく通じる名まえを標準和名ということもあるが,標準語などというのと同じで,標準的な和名という程度の意味である。それに対して地方に特有の名を俗名vernacular nameということもある。国際的にみれば,和名も俗名の一種である。…

※「俗名」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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