開かれた法廷(読み)ひらかれたほうてい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「開かれた法廷」の意味・わかりやすい解説

開かれた法廷
ひらかれたほうてい

司法民主化という観点から主張されてきた陪審制復活,法廷内写真取材の解禁,法廷内メモの解禁などを総称する言葉。陪審制の復活はかえって司法の公正性を害するという不信が払拭されず実現していない。しかし法廷内写真取材については,1987年 12月 15日からスチール・カメラ,ビデオ・カメラ各1台,開廷前2分間という条件で,全国の裁判所で認められることになった。傍聴人のメモについては,従来原則禁止・例外許可になっていたが,89年3月8日の最高裁大法廷判決により原則自由になった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android