額縁ショー(読み)ガクブチショー

デジタル大辞泉 「額縁ショー」の意味・読み・例文・類語

がくぶち‐ショー【額縁ショー】

泰西名画を模した額縁式の舞台セットの中に上半身裸体の女性ポーズをとって立たせたもの。ストリップショー元祖。昭和22年(1947)1月東京新宿帝都座の「名画アルバム」が始まり。

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精選版 日本国語大辞典 「額縁ショー」の意味・読み・例文・類語

がくぶち‐ショー【額縁ショー】

〘名〙 (ショーshow) 昭和二二年(一九四七)一月一五日、東京新宿の帝都座で「名画アルバム」と題して、西洋名画を模して額縁の中に上半身裸の女性を立たせたショー。日本のストリップショーの始まり。
※現代風俗帖(1952)〈木村荘八〉ストリップ・ショウ「『額ぶちショウ』などに〈略〉、今から見れば猶多少、云ふところのステージ良心風なものは有ったものでした」

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世界大百科事典(旧版)内の額縁ショーの言及

【活人画】より

…明治初年,まず名画を模したものが紹介され,中期の欧化主義時代から流行,初めは外国人の手によったが,1903年教育家下田歌子が実践女学校創立のため開催した水交社(海軍将校の社交団体)の園遊会で余興に試みてから,女学校や小学校の学芸会などに流行した。また1948年,第2次世界大戦後の東京の帝都座などに,〈額縁ショー〉と称する裸体活人画が生まれて一時流行し,のちのストリップショーの先駆となった。歌舞伎のだんまりの中の見得(みえ)や幕切れの絵面(えめん)の見得,ゴーゴリの風刺喜劇《検察官》の突然の静止による最終場面なども広義の活人画といえよう。…

【ストリップショー】より

… 日本のストリップショーは,第2次大戦後,1947年に東京新宿の帝都座五階劇場で上演された秦豊吉の製作による〈名画アルバム〉がはじめであった。舞台に大きな額縁をつくり,その中に上半身を裸にしたモデルがポーズをとり,わずかの時間だけ幕を開くというもので,額縁ショーともいわれた。やはりはじめは,動くとわいせつとされていたのである。…

※「額縁ショー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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