饒波川(読み)のはがわ

改訂新版 世界大百科事典 「饒波川」の意味・わかりやすい解説

饒波川 (のはがわ)

沖縄県沖縄島(本島)の島尻地区を西流する川。長さ14km。国場(こくば)川水系の支川で,島尻地区では長流の一つである。南城市の旧大里村の平良(たいら)付近から八重瀬町の旧東風平(こちんだ)町にかけては島尻層泥岩地帯の谷状低地を貫流し,豊見城(とみぐすく)市の饒波,高安で北流して国場川下流の漫湖に流入する。豊見城城跡南東の地点に架けられた石火矢(いしひや)橋はかつては那覇港への間道の橋で,1697年(元禄10)に5連の石橋に改造されたが,沖縄戦により破壊された。近年,流域の住宅地化が進んでいる。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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