骨粗鬆症(こつそしょうしょう)(読み)こつそしょうしょう(英語表記)osteoporosis

翻訳|osteoporosis

知恵蔵 の解説

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)

骨量が少なくなって骨の微細構造が劣化したために、骨の強度が低下し、骨折しやすくなる全身性の骨の病気。原因は、カルシウムの摂取不足、胃や腸の切除によるビタミンDの吸収阻害、マグネシウム欠乏など様々。また、閉経月経困難、アルコール摂取、運動不足、偏食喫煙などが危険因子。男女比は1:8で、65歳以上の女性の約50%は骨粗鬆症と考えられる。固有の症状はなく、骨折により初めて気付く。骨塩の定量測定で診断がつく。

(今西二郎 京都府立医科大学大学院教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報