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微細構造 びさいこうぞうfine structure

翻訳|fine structure

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

微細構造
びさいこうぞう
fine structure

近接したエネルギー準位,またはこれらの準位が存在するために生じる近接したスペクトル線をまとめて多重項または多重線として考察するとき,これらの構造を微細構造という。一般に原子のエネルギー項は縮退しているが,電場や磁場が加わると縮退がとけて少しだけエネルギーが異なるエネルギー多重項に分裂して微細構造が現れる。スペクトルではシュタルク効果ゼーマン効果として多重線が現れる。原子では微細構造は電子のスピン,スピン軌道結合,相対論的効果として説明される。分子では回転エネルギーによる微細構造もある。原子核に起因する多重項の分裂は小さく,超微細構造と呼んで区別される。

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岩石学辞典の解説

微細構造

組織(texture)と同意語で,結晶粒間の幾何学的配列および内部関係と,粒間の内部的な特徴をいい,冶金学などで使用する語との混同をさけるような場合に用いられる[Mason : 1978, Baker : 1990].

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世界大百科事典 第2版の解説

びさいこうぞう【微細構造 fine structure】

元来は,原子の発光スペクトルにおいて,波長の接近した何本かの発光線が一群となって観測される場合,その構造を一般的に微細構造と呼んだが,現在は主として電子のスピン軌道相互作用による発光線の分裂,または同じ原因による原子内の電子のエネルギー準位の変化について用いられる。 原子内の電子は,空間的な運動による軌道角運動量L(プランク定数をhとして,h/2πを単位としてはかる)のほかスピンと呼ばれる固有の角運動量S(同じくh/2πを単位としてはかる)をもち,両者に伴う磁気モーメントの間には相互作用(スピン軌道相互作用)がある。

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