鳥形山(読み)とりかたやま

日本歴史地名大系 「鳥形山」の解説

鳥形山
とりかたやま

中世よりみえる山名で、安楽寺(太宰府天満宮)領。現立花町中央部にある飛形とびかた(四四九・九メートル)に比定される。観応三年(一三五二)書写安楽寺領注進状天満宮の根本所領として鳥形山とみえるが、当時は地頭らに押領されていた。応永二年(一三九五)閏七月二五日の天満宮領筑後国所領注文(太宰府天満宮文書/大宰府・太宰府天満宮史料一二)にも鳥形山とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の鳥形山の言及

【鳥形山鉱山】より

…高知県の西部,愛媛県境に近い鳥形山山塊の石灰岩を採掘する石灰石鉱山。上部秩父古生層に属する厚さ300~500mの石灰岩層で,十数億tの鉱量があるとされている。…

【仁淀[村]】より

…ミツマタやコウゾなどの生産は近年振るわず,畑作,養蚕のほか,用材,茶の生産が行われる。南西部にある鳥形山(1459m)では石灰石が採掘されている。岩屋川発源地の引割峠には大引割・小引割とよばれるケイ質岩の開裂がみられる。…

※「鳥形山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」