八女郡(読み)やめぐん

日本歴史地名大系 「八女郡」の解説

八女郡
やめぐん

面積:四八一・一〇平方キロ
星野ほしの村・上陽じようよう町・広川ひろかわ町・黒木くろぎ町・矢部やべ村・立花たちばな

明治二九年(一八九六)に成立した郡。県南部に位置し、西部は八女市・筑後市および山門やまと瀬高せたか町・山川やまかわ町、北部は久留米市および浮羽うきは田主丸たぬしまる町・浮羽町、東部は大分県日田郡前津江まえつえ村・中津江なかつえ村、南部は熊本県鹿本かもと菊鹿きくか町・鹿北かほく町、同県玉名たまな三加和みかわ町と接する。北部に耳納みのう山地、東部に御前ごぜん(一二〇九メートル)釈迦しやか(一二三〇・八メートル)、南部に三国みくに(九九三・八メートル)などがそびえ、東部より発した星野川・矢部川が大小の河川を集めて西流、八女市と立花町の境で合流する。明治二九年上妻かみつま郡・下妻郡と、生葉いくは郡の南東部が合併して成立。当時、福島ふくしま・黒木の二町と星野村・矢部村など二八ヵ村が属した。同四一年水田みずた村に下妻村・二川ふたかわ村が合併。大正四年(一九一五)羽犬塚はいぬづか村が町制を施行。昭和二三年(一九四八)横山よこやま村の一部が北川内きたがわち村に編入。同二六年福島町と三河みかわ上妻こうづま長峰ながみね八幡やはたの四村が合併。同二八年北川内村が町制を施行。同二九年羽犬塚町・水田村・古川ふるかわ村、および岡山おかやま村の一部が合併して筑後市が成立。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報