安楽寺(読み)あんらくじ

百科事典マイペディアの解説

安楽寺【あんらくじ】

長野県上田市別所にある曹洞宗の寺。本尊釈迦如来。969年平維茂(たいらのこれもち)の創立と伝えるが,鎌倉時代中期に入宋僧樵谷惟仙(しょうこくいせん)を開山として禅宗寺院となった。国宝の八角三重塔は純粋な唐様(からよう)建築で,現存する唯一の唐様の塔として貴重。惟仙像は重要文化財。
→関連項目別所[温泉]

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デジタル大辞泉プラスの解説

安楽寺

埼玉県比企郡吉見町にある寺院。806年創建。真言宗智山派。本尊は聖観世音菩薩。

安楽寺

長野県上田市にある寺院。曹洞宗。山号は崇福山、院号護国院。本尊は釈迦如来。八角三重塔は国宝に指定。「別所観音」ともいう。

安楽寺

徳島県板野郡上板町にある寺院。815年創建。宗派は高野山真言宗、本尊は薬師如来。四国八十八ヶ所霊場第6番札所。

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世界大百科事典 第2版の解説

あんらくじ【安楽寺】

長野県上田市にある曹洞宗の寺。山号は崇福山。俗に別所観音。鎌倉末期,入宋僧の樵谷惟仙(しようこくいせん)が北条氏の援助をえて,古刹を復興し禅寺として建立。2世は来朝僧の幼牛恵仁。境内の禅宗様式の八角三重塔(国宝)で有名である。現存古塔の中でも珍しい形で,中国の八角仏塔の様式を取り入れたものとされる。ほかに1329年(元徳1)作の開山惟仙と2世恵仁の写実性すぐれた頂相(ちんぞう)彫刻(重要文化財)を伝えている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

安楽寺
あんらくじ

長野県上田市別所温泉にあり、曹洞(そうとう)宗に属する寺。崇福山護国院と号する。本尊は釈迦如来。平安時代に安楽、常楽、長楽の三楽寺の一つとして創建されたと伝え、現在は安楽寺と常楽寺が残る。1288年(正応1)北条時頼(ときより)が樵谷惟仙(しょうこくいせん)を招いて中興開山とし、桃山時代に高山順宗が臨済(りんざい)宗より曹洞宗に改めた。北条氏の外護(げご)を受けて鎌倉時代にもっとも栄えた。山腹にある八角三重塔は純粋な禅宗様式で、国宝に指定。惟仙和尚(おしょう)像、第2世の恵仁(えにん)和尚像は国の重要文化財、輪蔵(りんぞう)および経蔵は市指定文化財。[菅沼 晃]

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