γ線照射装置(読み)ガンマせんしょうしゃそうち(その他表記)γ-ray irradiation facility

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「γ線照射装置」の意味・わかりやすい解説

γ線照射装置
ガンマせんしょうしゃそうち
γ-ray irradiation facility

医療非破壊検査,生物実験などを目的に大量のγ線を照射するための装置。大量のγ線源が鉛またはコンクリートの遮蔽体に格納されており,用途により型と線源が異なっている。医療用のγ線照射装置は,線源としてコバルト 60を内蔵しているので,コバルト照射装置ともいう。非破壊検査用照射装置は,3.7× 10 11Bq (ベクレル) 程度のイリジウム 192またはコバルト 60を内蔵している。この線源が自由に曲げることのできる管の先端へ繰り出してくるようになっているものが多い。物質照射用は,物質の性能向上のためにγ線を照射するものであって,用途によって,コバルト 60を 3.7× 10 11 ~10 14Bq 程度内蔵のものまである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む