非破壊検査(読み)ひはかいけんさ(英語表記)nondestructive inspection

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

非破壊検査
ひはかいけんさ
nondestructive inspection

工業材料および製品に含まれる種々の欠陥きずを見つける目的で,原形および機能をまったくそこなうことなしに行う物理的計測を非破壊試験といい,この試験結果に基づいてさらに使用可能かどうかまでを判定するのが非破壊検査である。しかし現実には,両者を区別せずに使用することが多い。各試験・検査法があるが,現在のところ,(1) 放射線透過試験,(2) 超音波探傷試験,(3) 磁気探傷法,(4) 浸透探傷試験などが活用されている。 (1) と (2) は内部欠陥の検出に,(3) は表面近傍の欠陥検査に,(4) は物体表面に開口している欠陥やきずについてのみ有効である。

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デジタル大辞泉の解説

ひはかい‐けんさ〔ヒハクワイ‐〕【非破壊検査】

製品や試料を破壊することなく、内部の傷の有無や状態などを調べること。非破壊試験。探傷法NDT(non-destructive testing)。
[補説]X線γ線中性子線を照射する放射線透過法、超音波パルスの反射波を調べる超音波法、電流を通して渦電流の変化を調べる渦電流探傷法などがある。

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百科事典マイペディアの解説

非破壊検査【ひはかいけんさ】

被試験物を傷つけたり破壊したりすることなく,欠陥の有無や材質を調べること。加工途中にできる欠陥の発見,内蔵する欠陥に原因する使用中の事故の事前防止などを目的とする。物質の示す物理的現象がきずの有無や大小によって変化することに着目した検査法で,利用する物理的性質の如何によって放射線探傷超音波探傷磁気探傷浸透探傷,欠陥が成長するときに発する超音波を検出するAE(アコースティック・エミッション),渦電流探傷などの方法がある。
→関連項目X線探傷

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日本の企業がわかる事典2014-2015の解説

非破壊検査

正式社名「非破壊検査株式会社」。英文社名「Non-Destructive Inspection Company Limited.」。サービス業。昭和32年(1957)設立。本社は大阪市西区北堀江。非破壊検査会社。各種プラントの装置・機器・材料の製作時から建設時までの検査や定期検査などを行う。原子力発電所の定期検査でシェアトップクラス。

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世界大百科事典 第2版の解説

ひはかいけんさ【非破壊検査 nondestructive inspection】

検査する対象を破壊せずに,使用上支障をきたすような変化を起こさせないで検査する方法。大別して,欠陥を検査する場合と材質を検査する場合がある。対象とするものには,金属材料,高分子材料,セラミックス材料,木材などの天然素材があるが,基本的な考え方はいずれの場合も同じである。ここでは金属への適用を例にして説明する。金属材料を使用して,機械や構造物などを製造するおもな方法には,鋳造によって部材を作る方法と,塑性加工によって板,棒,管などを作り,それを加工し溶接する方法などがある。

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大辞林 第三版の解説

ひはかいけんさ【非破壊検査】

部材・構造物などの傷・歪ひずみなどを、 X 線・超音波・磁場などをあてたり表面を染色したりして、被検査物を破壊することなく検査すること。無破壊検査。 NDT 。

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精選版 日本国語大辞典の解説

ひはかい‐けんさ ヒハクヮイ‥【非破壊検査】

〘名〙 被検査物を破壊することなく、その内部の良否、欠陥の有無を判定する検査。対象となる物体の材質・形状によってX線、γ(ガンマ)線、中性子線などの放射線を透過させたり、超音波を用いて行なわれるほか、磁気、電磁誘導、浸透性の強い染料溶液を用いる方法がある。非破壊試験。〔欠陥住宅の見わけ方(1974)〕

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