コバルト60(読み)コバルトろくじゅう(英語表記)cobalt 60

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コバルト60」の意味・わかりやすい解説

コバルト60
コバルトろくじゅう
cobalt 60

コバルト人工放射性同位体の一つ。コバルトに中性子照射をして得られる。半減期 5.25年でβ壊変して安定なニッケルの同位体ニッケル 60となる。同時に 1.173MeV (メガ電子ボルト) および 1.332MeVの強いγ線を放出するので,γ線源として広く用いられる。工業上はX線に代わって非破壊検査化学繊維,フィルムの改質に用いられるほか殺菌植物品種改良に広く利用されている。医療面でもラジウムに代わって癌治療などに利用される。

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