《アルジュナ・ウィワハ》(読み)あるじゅなうぃわは

世界大百科事典(旧版)内の《アルジュナ・ウィワハ》の言及

【インドネシア】より

…その作風は形式的になり,とくに浮彫は影絵人形を思わせるような平面的なつくりとなる(例えば,チャンディ・スラワナの基壇浮彫)。またこの基壇を飾る浮彫には,古代インドの叙事詩《マハーバーラタ》の翻案,《アルジュナ・ウィワハ》(1030)や《バラタユッダ》(1157)の物語文学が表されるようになる。したがって東部ジャワ美術は作風が土着的で,文学的色調がきわめて濃い点が特徴といえる。…

【クディリ朝】より

…19年に即位した彼はまずバリ島の父王のあとを継ぎ,30年までの間にゆるぎない勢力を確立した。この王の時代に宮廷詩人ムプー・カンワが作った叙事詩《アルジュナ・ウィワハ(アルジュナの結婚)》は,インドの叙事詩《マハーバーラタ》の主要人物の一人アルジュナになぞらえたアイルランガ王と,スリウィジャヤ王女との結婚をたたえたものである。クディリ朝はスリウィジャヤに代わってインドネシアの海上貿易に優位を保ち,ジャワ東部のトゥバンやスラバヤには東西の商人が多く集まった。…

※「《アルジュナ・ウィワハ》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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