《救いを求める女たち》(読み)すくいをもとめるおんなたち

世界大百科事典(旧版)内の《救いを求める女たち》の言及

【アイスキュロス】より

…《縛られたプロメテウス》は《解放されるプロメテウス》《火をもたらすプロメテウス》と続く三部作の最初のものとされ,神々が独占していた火を人類に与えた罪で岩山に磔(はりつけ)にされた神の苦難を描く。《救いを求める女たち》は,1952年発表のパピルス資料により前463年ころのものと考えられる。コロスを中心として2人だけの俳優が同時に登場する古悲劇の特徴のために,従来古い年代のものと考えられていた。…

【ダナオス】より

…後代の伝承では,このときただひとり夫リュンケウスLynkeus(のちアルゴスの王位を継ぎ,英雄ペルセウスの祖となった)を殺さなかったヒュペルムネストラHypermnēstraを除く49人の娘は,死後,冥府で穴のあいた甕に水を満たす永劫の罰に服しているという。ダナオスとその娘たちの話は,アイスキュロスの悲劇《救いを求める女たち》によって有名。【水谷 智洋】。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」