アッチカ(その他表記)Attica; Attikē

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アッチカ」の意味・わかりやすい解説

アッチカ
Attica; Attikē

中部ギリシアの半島の古代地名。現アティキ。都市国家アテネの領域。南東はエーゲ海に,南はサロン湾に,東は海をへだててエウボイアに,西はメガリスに,北はキタイロン山とパルネス山をへだててボイオチアに接した。山地が4割を占め,平野は中心市西方のケフィソス川流域,西部のエレウシス,北東のマラトンくらいであるが,ファレロンやペイライエオス (アミソス ) の港を有し海上交易に有利であった。新石器時代の豊かな森林は収奪され,やせ地でコムギを産するエレウシスの平野を除いては穀物栽培に適さないが,オリーブやブドウなどの果樹栽培には適していた。また良質の陶土,ペンテリコンやヒュメットスの大理石,アテネの富強の一因ともなったラウレイオンの銀などの資源に恵まれていた。古くはマラトン,エレウシス,アテネを中心に多数の村落があったが,前8世紀中頃アテネに統一され,古典期には中心市とペイライエオスに人口が集中した。

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