《黄金の壺》(読み)おうごんのつぼ

世界大百科事典(旧版)内の《黄金の壺》の言及

【ホフマン】より

…それらの根底には芸術家的幻想と実務的現実という分裂的二元性があり,そこからアイロニカルな社会批判も生まれている。立身出世を求めながらも美しい蛇の化身への恋ゆえに夢幻の国のとりことなる大学生の話《黄金の壺》(1814),ある修道士の奇怪な運命とその一族の消滅を描いた長編《悪魔の霊液》(1815‐16),自動人形への恋を仕組まれて破滅する青年の話《砂男》(1816),そのほか,シューマンのピアノ曲集表題に用いられた音楽論的小品集《クライスレリアーナ》(1814‐15),犯罪小説《スキュデリー嬢》(1819),長編《牡猫ムルの人生観》(1820‐22),《ブランビラ王女》(1821),官憲風刺の問題作《蚤の親方》(1822)などの作品がある。短編は上記のものも含めて大部分が《カロ風の幻想画集》(1814‐15),《夜の画集》(1817),《ゼラーピオンの兄弟たち》(1819‐21)にまとめられている。…

※「《黄金の壺》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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