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守銭奴 しゅせんど L'Avare

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

守銭奴
しゅせんど
L'Avare

フランスの劇作家モリエールの喜劇。5幕,散文。 1668年パレ=ロワイヤル座で初演。 69年刊。プラウツスの『金の壺』,ボアロベールの『美しき訴訟女』 (1655) を粉本に,貪欲な老人アルパゴンが金のために娘の幸福を妨げ,息子と恋人奪い合う姿を描いて,高利貸を風刺し,金銭欲にとらわれた人間の堕落をあばいた作者中期の性格喜劇の傑作で,古典喜劇の代表作。

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デジタル大辞泉の解説

しゅせん‐ど【守銭奴】

金をため込むことばかりに執心する、けちな人。

しゅせんど【守銭奴】[戯曲]

《原題、〈フランスL'Avareモリエールの戯曲。5幕。1668年初演。守銭奴アルパゴンが息子や娘に金のための結婚をさせ、自分は息子の恋人と再婚しようとして引き起こす、こっけいな騒動を描いた喜劇。

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百科事典マイペディアの解説

守銭奴【しゅせんど】

モリエールの戯曲。《L'avare》。散文5幕。1668年初演,モリエール自身が主役を演じた。パリの老商人アルパゴン(〈コメディア・デラルテ〉のパンタローネをフランス化した主人公)はけちで欲張り

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世界大百科事典 第2版の解説

しゅせんど【守銭奴 L’avare】

モリエール作の五幕散文喜劇。初演1668年。プラウトゥス《黄金の壺》,ボアロベールの《美しい訴訟女》を下敷きに書かれ,イタリアコメディア・デラルテの老父役パンタローネをフランス化した守銭奴アルパゴンを主人公とする作品。モリエール自身が主役を演じた。金銭欲に取りつかれて生涯を過ごした男が,晩年に至り,心に隙間風の吹くのを覚える。弱気を打ち消そうとした彼アルパゴンが立てた計画は,子供たちを金持の老人に縁付かせ,自分は老残の身も顧みず若い娘と結婚することだった。

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大辞林 第三版の解説

しゅせんど【守銭奴】

金銭をためることに異常な執着をもつ人。貪欲どんよくでけちな人。

しゅせんど【守銭奴】

モリエールの喜劇。五幕。1668年初演。主人公アルパゴンの徹底した吝嗇りんしよくぶりを描いて当時のブルジョアを風刺。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

守銭奴
しゅせんど
L'Avare

フランスの劇作家モリエールの戯曲。五幕散文喜劇。1668年初演。吝嗇(りんしょく)な高利貸アルパゴンは年がいもなく若い女性マリアーヌを後妻に迎えようとするが、彼女は息子クレアントの恋人であることがわかり、奇妙な三角関係が生じる。他方、アルパゴンの娘のエリーズは執事バレールとひそかに愛し合っているが、父親は金持ちの老人アンセルムに嫁がせる意向で、こちらの恋も前途多難である。下男がクレアントのために、吝嗇なアルパゴンが宝としている金貨の箱を盗み出す。それを返すという条件で息子はようやくマリアーヌと結ばれる。また、巡り会いの偶然から執事とマリアーヌが兄妹、アンセルムがその父という関係が判明し、エリーズの恋も成就する。アルパゴンという強烈な個性の創造とともに、古株の料理番兼馭者(ぎょしゃ)、とりもち稼業の女など、多彩な人物を通じ町人階級の風俗が生き生きと描き出されている。[井村順一]
『鈴木力衛訳『守銭奴』(岩波文庫)』

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世界大百科事典内の守銭奴の言及

【翻訳劇】より

…明治20年代(1888‐97)に入ると文学的翻訳と演劇的翻案とに二分化し出す。すなわち,福地桜痴作《舞扇恨之刃(まいおうぎうらみのやいば)》(V.サルドゥー原作《トスカ》,1891年歌舞伎上演)や尾崎紅葉作《夏小袖》(モリエール原作《守銭奴》,1897年新派上演)のように日本化されて歌舞伎や新派の脚光を浴びる翻案上演が進む一方で,森鷗外訳のG.E.レッシング戯曲(1892)や高安月郊訳のH.イプセン劇(1893)など,さまざまな西欧近代戯曲の翻訳も始まった。 原作に忠実な文学的翻訳戯曲の上演は明治40年代(1908‐12)に入ってからであり,文芸協会,自由劇場の新劇運動ではイプセン劇などの翻訳劇上演が主体となり,1924年の築地小劇場創立により名実ともに翻訳劇時代を確立するにいたった。…

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