日本大百科全書(ニッポニカ) 「アオキノリ」の意味・わかりやすい解説 アオキノリあおきのり[学] Leptogium menziesii Mont. 地衣類イワノリ科の1種。岩上や樹皮上に生育する葉状地衣で、地衣体は不規則な裂片に分かれる。湿った状態では全体が厚い寒天状になり、乾燥すると紙状に薄くなり、淡青色となる。子器は円盤状で、直径0.5~2ミリメートル、中は暗赤色をしている。アオキノリ属は日本に約13種が知られ、いずれも普通にみられる。葉状体の表裏ともに皮層をもつのが特徴。分布は世界の温帯地域に広がる。[佐藤正己] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例