アオキノリ(読み)あおきのり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アオキノリ」の意味・わかりやすい解説

アオキノリ
あおきのり
[学] Leptogium menziesii Mont.

地衣類イワノリ科の1種。岩上や樹皮上に生育する葉状地衣で、地衣体は不規則な裂片に分かれる。湿った状態では全体が厚い寒天状になり、乾燥すると紙状に薄くなり、淡青色となる。子器は円盤状で、直径0.5~2ミリメートル、中は暗赤色をしている。アオキノリ属は日本に約13種が知られ、いずれも普通にみられる。葉状体表裏ともに皮層をもつのが特徴分布は世界の温帯地域に広がる。

[佐藤正己]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android