子器(読み)シキ

デジタル大辞泉 「子器」の意味・読み・例文・類語

し‐き【子器】

子嚢しのう菌類生殖器官子嚢胞子が形成される。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「子器」の意味・読み・例文・類語

し‐き【子器】

  1. 〘 名詞 〙 子嚢菌植物の生殖器官。子嚢胞子が成熟したときに子実層が裸出するものを裸子器、裸出しないものを被子器という。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「子器」の意味・わかりやすい解説

子器
しき

地衣類の体の表面などにできる子嚢(しのう)をもった構造体子嚢果ともいい、地衣体を構成する菌類子実体である。大部分の地衣類はここに子嚢をつくり、その中に子嚢胞子を原則的には8個形成する。この胞子は風などにより運ばれ、藻類と共生して新しい地衣体となる。

[佐藤正己]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android