アカイソガニ(読み)あかいそがに

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アカイソガニ」の意味・わかりやすい解説

アカイソガニ
あかいそがに / 赤磯蟹
[学] Cyclograpsus intermedius

節足動物門甲殻綱十脚(じっきゃく)目イワガニ科に属するカニ。太平洋側では相模(さがみ)湾以南、日本海側では福井県以南、朝鮮半島から沖縄まで分布する。インド洋にも分布するという記録は疑わしい。甲幅3センチメートルほどで、輪郭は丸みのある四角形で、甲面は陶器のように滑らかで光沢があり硬い。淡褐色またはやや淡青色を帯びた褐色で、濃い赤紫褐色の不規則なまだら模様がある。外洋に面し、砂地に大きな玉石が積み重なったような海岸にのみみられるが、石の上に登ることはない。同じ場所にオオミミズハゼが生息しており、動物性の餌(えさ)を玉石の間に差し入れると、カニと餌を奪い合うようにして食べる。

[武田正倫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

1 食肉目クマ科の哺乳類の総称。全般に大形で、がっしりした体格をし、足の裏をかかとまで地面につけて歩く。ヨーロッパ・アジア・北アメリカおよび南アメリカ北部に分布し、ホッキョクグマ・マレーグマなど7種が...

熊の用語解説を読む