アカエリトリバネアゲハ(その他表記)Trogonoptera brookiana

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アカエリトリバネアゲハ」の意味・わかりやすい解説

アカエリトリバネアゲハ
Trogonoptera brookiana

鱗翅目アゲハチョウ科。大型で美麗種の多いトリバネチョウの1種。特に進化論で有名な A.ウォレスが発見記載したチョウとして有名。マレー半島の代表的なチョウとしても知られる。前翅の開張幅は雄で 125mm,雌で 145mm。雄は,黒地の翅の後半部にシダ植物を置いたような緑色に輝く美しい紋をもつ。雌ではそれが不鮮明になり,前翅先端近くに翅脈に沿って白色となる部分がある。雌雄とも頸部が赤く,和名の由来となっている。この赤み胸部にもみられる。ジャングル内の川筋や,雌では樹冠部を悠然と飛ぶ。種名のブルック brookは,ボルネオ島サラワクの白人ラージャ (王) の名にちなんだもの。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む