すべて 

アクチノトロカ(読み)あくちのとろか(その他表記)actinotrocha

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アクチノトロカ」の意味・わかりやすい解説

アクチノトロカ
あくちのとろか
actinotrocha

触手動物ホウキムシ類の浮遊幼生原腸胚(はい)期に続く幼生形態であり、アクチノトロカを経て変態が行われる。この幼生は、7~8月ごろ日本沿岸のプランクトン中にみいだされ、大きさは種によって異なるが、だいたい1~5ミリメートルの範囲にある。大きな笠(かさ)をかぶったかかし状の形態が特徴的で、この笠と、その下の体側面に形成される6~24対の触手および体後端の肛門(こうもん)周辺には、多数繊毛を生ずる。

[雨宮昭南]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

すべて 

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む