日本大百科全書(ニッポニカ) 「アクチュベ」の意味・わかりやすい解説
アクチュベ
あくちゅべ
Aqtöbe
中央アジア、カザフスタン共和国北中部アクチュベ州の州都。旧称アクチュビンスクAktyubinsk。人口25万3100(1999)、49万4376(2019推計)。ウラル川の支流イレク川の左岸に位置する。1869年にロシア軍の要塞(ようさい)アクチュベ(カザフ語で白い丘の意味)として創建された。長らくアクチュビンスクと称されたが、1991年のソ連崩壊、独立後カザフ語名称のアクチュベが正称となった。鉄とクロームの合金、各種機械、建設資材、食料品などの工場がある。ロシアのオレンブルグとウズベキスタンのタシケントを結ぶ鉄道が通っている。町はアクチュベ丘上の旧市街と、都市計画のもとによく緑化された新市街に分かれている。教育大学と医科大学がある。
[加藤九祚]