アクリロニトリル樹脂(読み)アクリロニトリルジュシ

化学辞典 第2版 「アクリロニトリル樹脂」の解説

アクリロニトリル樹脂
アクリロニトリルジュシ
acrylonitrile resin

アクリロニトリルを重合させて得られる樹脂白色または浅黄色で,80~104 ℃ のガラス転移温度をもち,極性の高い-CN基をもつため,一般の有機溶剤に難溶で,わずかに硫酸硝酸,チオシアン酸塩,塩化亜鉛などの混合水溶液や,二,三の有機極性溶媒可溶である.とくに,デュポン(DuPont)社が発見したジメチルホルムアミドはすぐれた溶媒で,合成繊維オーロン(Orlon)の出現を可能にした.融点は高く,加熱すると溶融することなく分解する.分解温度300 ℃ 付近.[CAS 25014-41-9]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む