アゼルリドー城(読み)アゼルリドーじょう

世界の観光地名がわかる事典 「アゼルリドー城」の解説

アゼルリドーじょう【アゼルリドー城】

フランス中部、ロワール地方の都市トゥール(Tours)の南西26km、ロワール川の支流アンドル川の中洲に建っている古城。ロワール渓谷の古城群のなかでも屈指の美しさを持つと評されている。文豪バルザック(Honore de Balzac、1799~1850年)は、この城を「アンドルにきらめくダイヤモンド」と表現している。ここには古くから城塞があったが、1417年に、即位前のフランス王シャルル7世により破壊され廃墟となったが、フランソワ1世(在位:1515~1547年)のもとで徴税官兼トゥール市長を務めていたジル・ベルトロが、1518~1527年にかけて初期フランスルネサンス様式の城として再建した。◇ベルトロは王から横領を疑われ、アゼルリドー城を未完のまま残して逃亡して、城は没収され、イタリア遠征に功績のあった臣下のアントワンヌ・ラファンに報酬として与えられた。その後、城主は次々に変わったが、20世紀の初めにフランス政府が購入し、内装を一新して、ルネサンス期のコレクションを展示する城となった。現在、城は一般公開されていて、内部を見学できる。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

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