ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アッティレ」の意味・わかりやすい解説
アッティレ
Attiret, Jean-Denis
[没]1767.12.8. 北京
フランスのイエズス会士,画家。中国で清の乾隆帝時代に活躍。中国名は王致誠,巴徳尼。北京のフランス伝道団からパリ本部に画家の派遣を要請してきたことが機となり,乾隆3 (1738) 年北京に渡った。同 19年,帝の熱河行幸に同行し,儀式の描写や肖像画を通じて帝の信任を得たが,任官のすすめは固く辞退していた。同 30年,帝のジュンガルの回部平定を記念する『得勝図』の作成に参加。その画風は洋画と中国画の折衷されたものとして有名。
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