改訂新版 世界大百科事典 「アディーブイスハーク」の意味・わかりやすい解説 アディーブ・イスハークAdīb Isḥāq生没年:1856-85 シリアのキリスト教徒。ダマスクス,ベイルートで教育を受けたあとエジプトに逃れ,新聞《ミスル》を刊行,のちパリから別名で続行。宗派的国民主義に終始反対して,アラブ統一,東方アラブ圏,〈祖国〉論などで論陣を張った。〈自由なくして祖国なく,道義なくして自由なし〉と政治的道義を確立するための教育を急務としていた。宗教宗派をこえて民族の政治的向上を力説したアラブ民族主義の第1世代である。執筆者:林 武 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by