精選版 日本国語大辞典「終始」の解説
しゅう‐し【終始】
〘名〙
① おわりとはじめ。起点と終点。
※清原国賢書写本荘子抄(1530)八「四時循環して終始あり」 〔易経‐乾卦〕
② (━する) 始めから終わりまで同じであること。態度・行動・状態などを変えないで通すこと。
※杜詩続翠抄(1439頃)一二「終始するの意也。天下を靖(しづめ)万歳まで相始終事也」
③ 始めから終わりまで全部。しじゅう。副詞的にも用いる。
※史記抄(1477)四「事の終始は夫子春秋の褒貶にあらはれたほどに」
※読本・椿説弓張月(1807‐11)拾遺「凡初編より二編三編に至るまで、終始(ジウシ)審(つばら)ならざりしもの、多くはここに至って分明なり」 〔書経‐太甲〕
④ (━する) 終わってまた始まること。循環して止まらないこと。
※菅家後集(903頃)問秋月「度レ春度レ夏只今秋 如レ鏡如レ環本是鈎 為問未三曾告二終始一 被二浮雲掩一向レ西流」 〔史記‐楽書〕
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