アナスターシア・ロマーノブナ(その他表記)Anastasiya Romanovna

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

アナスターシア・ロマーノブナ
Anastasiya Romanovna

[生]?
[没]1560. モスクワ近郊コロメンスコエ
ロシアのツァーリ,イワン4世 (雷帝)の最初の妃。 1547年イワン4世は全権力をみずから行使するため,ツァーリとして戴冠し,その直後,あらかじめ全土名家から集められた適齢期の女性群のなかから選ばれていたアナスターシアと結婚,親政を始めた。彼女の生家 (ザハリン家) がモスクワの貧民から尊敬され,そのゆえに大貴族反感を買っていたところから,大貴族を憎悪していたイワンは彼女との結婚で彼らに復讐したという。彼の愛を一身に受けていたので,彼の残忍な行為を押えうる唯一の人であり,彼女の計らいで助けられた囚人は多い。彼女の死については,貴族による毒殺の噂が流れ,そのためイワンは貴族に対してますます狂暴にふるまった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 雷帝

企業の退職を希望する従業員本人に代わって退職に必要な手続きを代行するサービス。依頼者と会社の間に入ることで円滑な退職をサポートするとともに、会社への連絡などを代わりに行うことで依頼者の心理的負担を軽減...

退職代行の用語解説を読む