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名家 めいかMing-jia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

名家
めいか
Ming-jia

中国の諸子百家の一つ。戦国時代には弁者ともいわれた。前漢の司馬談が諸学派を分類するときにつけた名称。この学派は,事物の概念である「名」と,実体である「実」との一致をきびしく求めて,治政の役に立てようとしたものである。論理学の発展に貢献し,鄧析 (とうせき) ,恵施公孫龍などがその代表者で,公孫龍の「白馬非馬論」は有名。

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デジタル大辞泉の解説

めい‐か【名家】

名望のある家柄。名門。「名家の出」
公卿家格の一。文筆を主とし、弁官を経て、蔵人(くろうど)を兼ね、大納言まで昇進できる家柄羽林家(うりんけ)の下、諸大夫家(しょだいぶけ)の上に位する。日野・広橋・烏丸・葉室勧修寺万里小路(までのこうじ)などの諸家の称。
その道にすぐれた人。名声の高い人。名人。「名家の手になる書」
中国、春秋戦国時代諸子百家の一。名(ことば)と実(事物)との関係を論じた学派。

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百科事典マイペディアの解説

名家【めいか】

中国,戦国時代の論理学派。諸子百家の一つ。論理的分析を詳細にし,思考や言語表現の法則を把握しようとしたが,結果的には詭弁(きべん)に流れた。恵施と公孫竜が有名。

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デジタル大辞泉プラスの解説

名家(ミョンガ)

韓国のテレビドラマ。2010年1月放映開始(全16話)。出演は、チャ・インピョ、ハン・ゴウン、キム・ソンミンほか。17世紀の李氏朝鮮時代の実在名門、チェ氏一家を描く。

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世界大百科事典 第2版の解説

めいか【名家】

公家の家格の一つ。儒道より出身し,弁官,蔵人を経て大納言に至る家柄。古来,広くは名望ある家柄の意味に用いられた語であるが,平安末期の記録に勧修寺流藤原氏の蔵人顕頼や,大外記を世襲する中原広宗清原信俊について〈累代の名家〉と書いているのは,代々故実を伝承し,才識をもって名を得ている家の意と解釈され,さらに顕頼の子光頼について〈数代弁官の家なり〉とする記述のあるのを考えあわせると,〈名家〉の語の系譜がほぼ推測される。

めいか【名家 Míng jiā】

中国,戦国期の論理学派。恵施公孫竜がその代表である。司馬遷の父,司馬談〈六家要指(りくかのようし)〉にみえる名称で,秦・漢期以後は,荀子・春秋学系の礼法制度と綱常倫理との一致をもとめる儒教的名分論のもとで,〈名家〉はその観点からの概念分析家〈名実を正す〉学派としてのみ認定された。外交折衝の弁析にたけた察士恵施は,時処位の無限性から相対価値を疑う詭弁を展開した。応戦した荘子,荀子,墨家らは,斉物(せいぶつ)の論,正名(せいめい)思想,墨弁(ぼくべん)のそれぞれの論証を深めた。

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大辞林 第三版の解説

めいか【名家】

すぐれた家柄。名門。
あることにすぐれた技術をもつ人。名人。
公卿の家格の一。文官出身で、大納言まで昇進できるもの。羽林うりん家の次、諸大夫家の上に位置する。日野・広橋・烏丸・勧修寺・万里小路までのこうじなど。
中国、春秋戦国時代の諸子百家の一。鄧析・恵施・公孫竜などを代表とする論理学者の一派。名(言葉)と実(実体)の関係を明らかにしようとした。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

名家
めいか

中国古代、諸子百家の一つ。周末春秋戦国期に名(ことば)をめぐる論争が行われた。孔子、老子、荘子をはじめ当時のほとんどの思想書にそのことが記されている。孔子の正名、老荘の無名がその例であり、名の問題だけを論じていた思想家などはいなかった。ところが漢代になって学派の分別整理が行われたとき、周末に名の問題を専門的に論じていたと判断された思想家をひとまとめにして名家と名づけた。(とうせき)、恵施(けいし)、尹文(いんぶん)、公孫竜(こうそんりゅう)などである。今日からみれば、これらの人たちが同じ思想であったとはいいきれない。名の中心問題は名実論である。すなわち名と実(対象)との関係を考えることであり、今日の意味論(記号論三部門の一つ)に相当する。また論理学における概念論でもある。この意味論、概念論が中国論理学の主流となるので、その意味で先駆的役割を果たした名家を論理学派とみることができよう。ただし名家は判断論、推理論について詳しくない。それはむしろ同時代の別墨(べつぼく)(墨家の一派)である。[加地伸行]

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世界大百科事典内の名家の言及

【春秋戦国時代】より

…老子や荘子の考えは,道を根本として構成されるので,道家とよぶ。このほか論理学を説く名家,陰陽論を説く陰陽家,上述の蘇秦・張儀のごとく外交術を説く縦横家,農業技術や農民思想を説く農家など多くの流派の思想家が活躍し,互いに影響しあい,中国史上最も自由に思想が説かれた時代であり,これらを諸子百家と総称するが,後世に大きな影響を与えたのは儒家と道家であり,法家は思想として表面にあらわれなかったが,儒家の徳をたてまえとする政治を支える技術としてつねに利用された。 このように多様な思想が自由に展開したのは,人間精神の躍動を示すものであり,これは芸術にもあらわれた。…

【中国哲学】より

…秦の始皇帝の天下統一は,この法家政策によって実現したものである。他方諸子百家の論争の激化に刺激され,議論を運ぶ論理そのものへの反省が生まれ,論理学派というべき名家が現れた。これを名家とよぶのは,名と実との関係を論ずるからである。…

※「名家」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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