あなめ

精選版 日本国語大辞典 「あなめ」の意味・読み・例文・類語

あな‐め

  1. [ 1 ] 〘 連語 〙 ( 小野小町髑髏(どくろ)の目に薄(すすき)が生え、「あなめあなめ」と言ったという伝説から ) ああ目が痛い。また、ああたえがたい。あやにくだ。
    1. [初出の実例]「秋風の吹くたびごとにあなめあなめ小野とはなくし(てカ)薄おひけり」(出典:小町集(9C後か))
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙 ( 穴目に通じさせて ) 穴。
    1. [初出の実例]「身は野晒しのしゃれかうべあなめあなめに生えかかる、その餠草に人知れず」(出典:歌舞伎・浮世柄比翼稲妻(鞘当)(1823)大詰)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android