あなめ

精選版 日本国語大辞典 「あなめ」の意味・読み・例文・類語

あな‐め

[1] 〘連語〙 (小野小町髑髏(どくろ)の目に薄(すすき)が生え、「あなめあなめ」と言ったという伝説から) ああ目が痛い。また、ああたえがたい。あやにくだ。
小町集(9C後か)「秋風の吹くたびごとにあなめあなめ小野とはなくし(てカ)薄おひけり」
[2] 〘名〙 (穴目に通じさせて) 穴。
※歌舞伎・浮世柄比翼稲妻(鞘当)(1823)大詰「身は野晒しのしゃれかうべあなめあなめに生えかかる、その餠草に人知れず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android