アハレ・ハック派(読み)アハレ・ハックは(その他表記)Ahl-i Ḥaqq

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アハレ・ハック派」の意味・わかりやすい解説

アハレ・ハック派
アハレ・ハックは
Ahl-i Ḥaqq

西部イラン (クルディスタン,ルリスタン,アゼルバイジャン) ,およびイラクの一部 (キルクーク,スレイマーニヤ,モスル) に残存するイスラム教の一派。階層的には遊牧民,農民,都市下層民,托鉢僧などの間にみられ,非イスラム的な民俗信仰の要素が強く,独自の法体系をもつ。教義は折衷的で,十二イマーム派の極端派の観念とスーフィズムの儀礼を取入れ,特色的な教理としての神の「受肉」 (→インカルナチオ ) を神が着けるさまざまな「衣」にたとえ,7代の天使への顕現を信じる。ゾロアスター教の善悪二元論の影響もみられ,教典集『サランジャーム』を有する。

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