教義(読み)きょうぎ

百科事典マイペディア「教義」の解説

教義【きょうぎ】

ギリシア語dogmaの訳で,〈教理〉とも。哲学上の教説に用いられることもあるが,一般に宗教真理を述べるとされる諸命題キリスト教においてとりわけ重要で,理性ではなく啓示にかかわるものとされ,それゆえに排他性,独断性も生じる。三位一体論とキリスト両性論がその東方正教会は第2ニカエア公会議(787年)以後の新教義を認めないが,ローマ・カトリック教会はこれを認め,〈マリアの無原罪の宿り〉〈教皇の無謬性〉は19世紀以降の教義。その解釈にあたるのが教義学dogmatics。

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精選版 日本国語大辞典「教義」の解説

きょう‐ぎ ケウ‥【教義】

〘名〙 おしえの主旨。特に、宗教上の信仰内容が真理として説かれ、認められる、その教えの内容。教理。
※曾我物語(南北朝頃)六「大聖釈尊は、其けうきをえて、都率天に住し給ふ」 〔落葉集(1598)〕〔周書‐宣帝紀〕

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世界大百科事典 第2版「教義」の解説

きょうぎ【教義 dogma】

一般に宗教的真理を表明した命題を意味する用語。教理ともいい,哲学的・政治的信念主張を指して使われることもあるが,とくにキリスト教において重要な意義をもつ。元来ギリシア語に由来し,新約聖書では〈勅令〉〈取り決めた事項〉などを意味する語として使用され,古代後期のギリシア哲学では一般に特定の哲学的傾向を持った学派見解を意味し,たとえば〈ストア派のドグマ〉というように使用された。この後者の意味での〈ドグマ〉がキリスト教会の用語として取り入れられ,4世紀ごろから使用された。

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