日本大百科全書(ニッポニカ) 「アバヒ」の意味・わかりやすい解説 アバヒあばひavahi[学] Avahi laniger 哺乳(ほにゅう)綱霊長目インドリ科の動物。1属1種の原猿で、マダガスカル島の固有種。体毛は灰褐色で、ふわふわと密に生え、頭胴長は約30センチメートル、尾長は40センチメートル前後である。インドリ科ではもっとも小形で、唯一の夜行性。顔は丸く、鼻口部は短い。目は大きく、周囲に淡色の部分がある。おもに葉を食べ、2~6頭の家族的な群れをつくる。昼間は樹上の葉の間で体を丸め、2~3頭が固まって眠っている。[上原重男] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例