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固有種 こゆうしゅendemic species

知恵蔵の解説

固有種

特定の限られた地域にのみ生息する生物。種に限らず固有属や固有亜種という呼び方もされる。これに対して在来種(植物の場合は自生種ともいう)は、昔からその地域の動植物相を構成している種すべてをいう。在来種に対して、別の地域から移りすんだものが外来種または移入種で、特に人間活動に付随して定着・繁殖したものを、帰化動物、帰化植物と呼ぶことがある。アメリカシロヒトリなどの害虫やセイタカアワダチソウなどの都市雑草にそうした例が多く見られる。

(垂水雄二 科学ジャーナリスト / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について | 情報

デジタル大辞泉の解説

こゆう‐しゅ〔コイウ‐〕【固有種】

特定の地域に分布が限られる動植物の種。日本のニホンザルなど。

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世界大百科事典 第2版の解説

こゆうしゅ【固有種 endemic species】

特定の地域に限定して分布する生物の種をさす。特産種ということも多い。地域の大きさはさまざまにとることができるが,最大は1大陸とみてよい。2大陸以上にまたがって分布する種は,汎存種(はんぞんしゆ)または広分布種とよばれる。日本の種子植物のうち固有種はフサザクラカツライワユキノシタや見慣れたカントウタンポポカンサイタンポポなど,北海道から九州にかけて1600余種を数えることができる。 固有種は,分布の成立時期を考慮した場合,遺存固有(古固有)および新固有に分けることができる。

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大辞林 第三版の解説

こゆうしゅ【固有種】

ある地域に限って生育する動植物の種。ニホンザル・トガクシジョウマなど。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

固有種
こゆうしゅ

ある特定の地域あるいは島にだけ局限して産する生物の種類をさし、一般にいう特産種と同じ意味である。ただし、産する範囲があまり広い場合には用いない。固有種は主として地理的な隔離が原因となって生じたものと考えられ、一地域の生物中で固有種が占める割合は、とくに島の場合など、隣接の陸地から島が分離した時期が古いか新しいかを判断する資料となりうる。つまり、固有種が多いほどその島などが、大陸あるいは隣接の陸地から古い時代に離れたことを意味する。一般に、移動能力の小さい生物(陸産貝など)や、海流や気流によって伝播(でんぱ)されないような生物(淡水魚類など)ほど、局地的に固有種や固有型を生じやすいといえる。[中根猛彦]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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