アパ・タニ族(読み)アパ・タニぞく(その他表記)Apa Tani

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アパ・タニ族」の意味・わかりやすい解説

アパ・タニ族
アパ・タニぞく
Apa Tani

インド北東山岳地域のアルナーチャルプラデーシュ州スバンシリ地区に住むチベット=ビルマ語族系の指定部族民。階段水田耕作を営む。階級分化がみられ,氏族会議がある。近隣ダフラ族アッサム諸族交易を行い,米や塩などと牛,豚,綿などを交換する。かつてはチベットとも交易し,儀礼に用いる鈴や剣,毛織物などを得ていた。近隣諸民族と儀礼的な戦争を行う習俗もみられた。

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世界大百科事典(旧版)内のアパ・タニ族の言及

【ヒマラヤ[山脈]】より

…部族間の戦争や奴隷も,近年まで残っていたという。おもな部族は,ロヒット地区のミシュミ族,シアン地区のアディ(旧名アボル)族,スバンシリ地区のニシ(旧名ダフラ)族と高原状の盆地に住むアパタニ族である。住民の基本的な生業は農業で,山地ではジュムすなわち焼畑農業が伝統的である。…

※「アパ・タニ族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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