アピアヌス(その他表記)Petrus Apianus

改訂新版 世界大百科事典 「アピアヌス」の意味・わかりやすい解説

アピアヌス
Petrus Apianus
生没年:1495-1552

ドイツの数学者,宇宙誌家。本名Peter Bienewitz,アピアヌスはラテン名。ザクセンのライスニヒで生まれ,ライプチヒ大学で数学を学ぶ。多くの地図,数学書,宇宙誌を著し,天文観測器具を作製したが,ランツフートで刊行された《宇宙誌Cosmographicus liber》(1524)は,1609年にいたるまでほぼ60版を重ね,S.ミュンスターのそれと並びコペルニクス説以前の代表的な宇宙誌とされた。第4版(1527)以降は弟子ヘンマ・フリシウスの編纂で世界地図が加えられている。その内容は,経緯度の測定,地図投影法(その楕円図法はアピアヌス図法の名で知られる),各地の経緯度表等の数理地理学的記述を中心としている。1527年インゴルシュタット大学の数学教授となり,同地で没した。息子フィリップPhilip(1531-89)もバイエルンの大縮尺地図(1563)を作成した地図家として知られている。
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367日誕生日大事典 「アピアヌス」の解説

アピアヌス

生年月日:1495年4月16日
ドイツの地理学者,天文学者
1552年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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