日本大百科全書(ニッポニカ) 「アブル・ワファ」の意味・わかりやすい解説 アブル・ワファあぶるわふぁMuammad ibn Muammad ibn Yahyā ibn Ismāīl ibn al-Abbās Abū'l-Wafa al-Būzjānī(940―997/998) ペルシア系のイスラム教徒で、バグダードの天文台で活躍した偉大な天文学者、数学者。ギリシアの科学書をアラビア語に翻訳し注釈した最後の一人で、ユークリッド、ディオファントス、フワーリズミーの著作を注釈した。『アルマゲスト』Almagestの翻訳とみられる『完全な書』Kitāb al-kāmiilを書いた。とくに三角法の分野でいくつかの注目すべき改良を行った。[平田 寛][参照項目] | ディオファントス | フワーリズミー | ユークリッド 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例