アポミクシス(その他表記)apomixis

翻訳|apomixis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アポミクシス」の意味・わかりやすい解説

アポミクシス
apomixis

配偶子の合着なしに起る生殖総称。配偶子の合着による有性生殖をアンフィミクシス amphimixisというのに対する言葉。普通には単為生殖などを意味するが,広義には,たとえば卵細胞以外の助細胞のような配偶体細胞が受精せずに,胞子体を生じるアポガミー (無配生殖) や,シダ胞子の発生によらず胞子体の栄養細胞から前葉体をつくる無胞子生殖 aposporyをも含める。アポミクシスによって生じた個体をアポミクトという。

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世界大百科事典(旧版)内のアポミクシスの言及

【栄養系】より

…最近,細胞・組織培養技術を利用してクローンが作られ,品種改良に利用されると同時に,分子生物学の分野でもよく利用されるようになった。なお,植物では無性的に種子ができて繁殖することがあるが,これはアポミクシスapomixisといい,栄養系には含めないことが多い。クローン【武田 元吉】。…

※「アポミクシス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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