アポロ10号(読み)アポロじゅうごう(その他表記)Apollo 10

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アポロ10号」の意味・わかりやすい解説

アポロ10号
アポロじゅうごう
Apollo 10

1969年5月 18日,アメリカのサターンV型ロケットで打上げられたアポロ宇宙船乗組員船長の T.P.スタッフォード空軍大佐,司令船 (チャーリー・ブラウン) パイロットの J.W.ヤング海軍中佐,月着陸船 (スヌーピー) パイロットの E.A.サーナン海軍中佐の3人。初めて月着陸船と母船という完全装備で月の近くに達し,月軌道上でスタッフォード,サーナン両飛行士が月着陸船に乗移った。月着陸船は司令船から切り離され,月の裏側で減速降下し,月面からの高度 14.3kmまで接近したが,月には着陸せず,司令船と再びドッキングしたのち,太平洋サモア諸島東方 700kmに着水。飛行総時間は 192時間3分であった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android