アマリロ(読み)あまりろ(英語表記)Amarillo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アマリロ」の意味・わかりやすい解説

アマリロ
Amarillo

アメリカ合衆国,テキサス州北西部の都市。オクラホマ州ニューメキシコ州の間に突出している地方にある。アマリロという呼称はおそらく,付近にみられる粘土質堆積物の特徴的な「黄色」を意味するスペイン語に由来。 1900年頃からコムギを主とする農業が盛んになり,20年には石油,天然ガスの諸産業が急速に成長した。市内や周辺地域には,政府のヘリウム工場や,空軍基地,軍刑務所,原子力企業などがある。ウェストテキサス州立大学 (1910創立) がある。人口 19万695(2010)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アマリロ」の意味・わかりやすい解説

アマリロ
あまりろ
Amarillo

アメリカ合衆国、テキサス州北部の商工都市。人口17万3627(2000)。州最北部のパンハンドル地域(フライパンの柄のように細長い地域)に位置する。1918年の天然ガスと1921年の石油発見以来、工業が盛んとなり、石油産業のほか、食肉缶詰、製粉、亜鉛精錬、ヘリコプター製造、合成ゴムの工業が加わった。1887年の鉄道建設とともに町が形成され、肉牛の積出し地となった。20世紀になって小麦市場、工業都市へと変化した。

[菅野峰明]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例