改訂新版 世界大百科事典 「アメリカ経済学会」の意味・わかりやすい解説
アメリカ経済学会 (アメリカけいざいがっかい)
American Economic Association
アメリカを中心とする経済学研究者で構成される,世界最大規模の学会の一つ。1885年,ニューヨーク州のサラトガに集まった少数の経済学者たちの手によって組織された。当初は,正統派経済学に対する批判者の集りとしての色彩が強かったが,その規模が大きくなるにつれて,むしろ経済学における体制派として位置を占めるようになった。現在その会員は,2万人近い個人研究者と約8000の図書館,研究所から構成されている。1911年から定期的に刊行されている機関誌《アメリカン・エコノミック・レビューAmerican Economic Review》は,経済学における最も標準的な研究雑誌の一つとなっている。
執筆者:宇沢 弘文
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報