アラボン酸(読み)アラボンサン

化学辞典 第2版 「アラボン酸」の解説

アラボン酸
アラボンサン
arabonic acid

C5H10O6(166.15).アラビノースアルドン酸.アラビノースを弱く酸化するか,グルコースを微アルカリ性で空気酸化して大量生産することもできる.L-アラボン酸は融点118~119 ℃.-9.5→-41.7°(21日後,水).この変旋光は一部がラクトンにかわるために起こる.γ-ラクトンは融点98~101 ℃.-73.9°(水).δ-ラクトンは融点118 ℃.-9.1→-36.1°(20日後,水).D-アラボン酸は微アルカリ性で,D-リボン酸に異性化させ,D-リボースを製造するのに用いられる.硝酸酸化するとアラボン酸はトリヒドロキシグルタル酸となる.[CAS 488-30-2:D-アラボン酸]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android