アルドン酸(読み)アルドンサン

化学辞典 第2版 「アルドン酸」の解説

アルドン酸
アルドンサン
aldonic acid

アルドースアルデヒド基のみを,穏やかに(たとえば,臭素水,電解酸化法などで)酸化することによって得られるヒドロキシモノカルボン酸をいう.たとえば,グルコースからはグルコン酸が得られる.減圧下で加熱すると,容易にグルコノラクトンになる.アルドン酸ラクトンを十分に還元すれば糖アルコールになるが,ナトリウムアマルガム,水素化ホウ素ナトリウムなどで注意深く還元すればアルドースが得られる.また,アルドン酸をピリジンのような塩基性溶媒中で熱するとα位がエピマー化するので,これらの反応は,アルドースをそのエピマーに相当するアルドースに変換するのに利用される.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

パソコンやサーバーに侵入して機密文書や顧客情報のデータを暗号化して使えない状態にし、復元と引き換えに金銭を要求するコンピューターウイルス。英語で身代金を意味する「ランサム」と「ソフトウエア」から名付...

ランサムウエアの用語解説を読む