アリシャール・ヒュユク(その他表記)Alis,ar Hüyük

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アリシャール・ヒュユク」の意味・わかりやすい解説

アリシャール・ヒュユク
Alis,ar Hüyük

古代アナトリアの遺跡。現トルコのボガズキョイ南東約 90kmに位置する。シカゴ大学の発掘調査 (1927~32) で,前 17~13世紀を除く金石併用時代後期からフリュギア時代までの年代層が明らかにされた。色彩鮮かな多色のカッパドキア陶器に代表され,インド=ヨーロッパ語族のヒッタイト系侵略者のもたらしたと思われる外来文化と,単一色の陶器で代表される土着の文化跡がみられ,アッシリア商人の植民者が残した前 19世紀の粘土板文書が多数発見された。アラカ・ヒュユク遺跡の同時代のものが高度に洗練されたものであるのに対し,農民と商人階級の素朴なものが多い。前 13世紀以降はフリュギアの要塞となり,前6世紀頃焼失。

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