アリスアブバエ(読み)ありすあぶばえ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アリスアブバエ」の意味・わかりやすい解説

アリスアブバエ
ありすあぶばえ / 蟻巣虻蠅

昆虫綱双翅(そうし)目ハエ群アブバエ科のアリスアブバエ亜科Microdontinaeの総称腹部円形に近いものや長いものがあり、長い微毛に覆われている。はねは小さく、斑紋(はんもん)はない。幼虫ヨメガカサ(嫁が笠)型とよばれる特異な形態をしている。楕円(だえん)形でほぼ半球状に隆起し、堅い革質で網目状の細かい彫刻がある。腹面は平たく、初めて発見されたときは貝類と間違えられて記載されたという逸話がある。幼虫は、アリ、ときにはシロアリの巣に共生し、残りくずを食べている。日本にはキンアリスアブバエ、フタオビアリスアブバエなど数種がいる。

[伊藤修四郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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