化学辞典 第2版 「アリル転位」の解説
アリル転位
アリルテンイ
allylic rearrangement, allylic transformation
アリル誘導体の置換反応で,二重結合と置換基が次のように移動する転位をいう.
この転位は可逆反応で,ハロゲン化アリルの加水分解などで平衡混合物を与える.X = Yのときは異性化で,ハロゲン化物,アルコールなどは加熱により異性化平衡に達する.アルコールよりもハロゲン化物のほうが異性化しやすい.アルコールの異性化は酸触媒によって進行する.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報