改訂新版 世界大百科事典 「アリーブンイーサー」の意味・わかりやすい解説 アリー・ブン・イーサー`Alī b.`Īsā 11世紀前半に活躍したバグダードの眼科医。生没年不詳。ラテン名はイェス・ハリーJesu Haly。キリスト教徒であったらしい。フナイン・ブン・イスハークの学統に連なり,彼の影響の下,ギリシア医学書の翻訳を行った。自身の主著に《眼科医の備忘録》があるが,これは《Liber memorialis opthalmicorum》というラテン語訳で知られている。3部に分かれ,眼の解剖学的構造,外傷,内傷とから成る。カリフの典医としても有名。執筆者:五十嵐 一 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by