ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルカディア派」の意味・わかりやすい解説
アルカディア派
アルカディアは
Accademia dell'Arcadia
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…ウィーンにおける最初の10年間が最も精力的に創作に打ち込んだ時期で,《シリアでのハドリアヌス》(1732),《オリンピアの競技会》(1733),《ティトゥスの慈悲》(1734),《テミストクレス》(1736)など,メロドラマの秀作をつぎつぎに書きあげたが,以後は急速に寡作となり,晩年はみずからの創作活動を振り返りつつ,それを理論づける詩論の執筆に専念した。反マリニズモ(G.マリーノ)と古典への復帰を唱えて18世紀のイタリア文学界に君臨したいわゆるアルカディア派が,他方においてさしたる大詩人を生み出さなかったなかにあって,ギリシアの古典劇やT.タッソらの牧歌劇に範を得つつ,悲劇と喜劇の融合を図りながら,従来は音楽に比重のおかれていたメロドラマを文学面から補強したメタスタージオの功績は,アルカディア派のもたらした最大の成果といってよいであろう。【鷲平 京子】【鴇田 信男】。…
※「アルカディア派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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