アルカリ花崗岩(読み)アルカリかこうがん(その他表記)alkali-granite

岩石学辞典 「アルカリ花崗岩」の解説

アルカリ花崗岩

アルカリ,特にNaに富む花崗岩で,曹長石を含むアルカリ長石を持ち,斜長石を欠くか少ない岩石で,有色鉱物にはアルカリ輝石(エジリン)で,アルカリ角閃石を含むことがある.ローゼンブッシュカルク─アルカリ花崗岩と区別した[Rosenbusch : 1907].一般にアルカリ長石が全長石量の2/3以上含まれる花崗岩をすべてアルカリ花崗岩ということがある.花崗岩,アダメロ岩,花崗閃緑岩を含めてtrue graiteとして区別することがある[Hatch, et al. : 1949].優白質な粗粒の深成岩で,主成分は石英,アルカリ長石で,斜長石は少なく,全長石の90%以上がアルカリ長石のものをアルカリ花崗岩という.鉄マグネシウム鉱物はアルカリ角閃石(ヘスティングス閃石,リーベック閃石,アルヴェゾ閃石)またはアルカリ輝石(エジル輝石)が含まれる.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

イチロー

[1973~ ]プロ野球選手。愛知の生まれ。本名、鈴木一朗。平成3年(1991)オリックスに入団。平成6年(1994)、当時のプロ野球新記録となる1シーズン210安打を放ち首位打者となる。平成13年(...

イチローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android